チベット仏教美術、天珠(dzi,ジービーズ)、ミャオ族衣装、刺繍、藍染のChagamocraft (チャガモクラフト)

アンティーク ジービーズ (antique dzi mig sum pa ) 老料器天珠 [CTBP1463]

アンティーク ジービーズ (antique dzi mig sum pa ) 老料器天珠 [CTBP1463]

商品詳細

少なくとも100年以上の間、長年身に着けられてきたアンティーク・ジービーズ(老料器3眼天珠)です。

3アイ・ジーですが、形状から元は9アイ・ジーです。
過去に意図的に3分割(もしくは2分割)されていると思われます。
特に東チベットのカム地域では今でも見かけますが、兄弟や親族などで一つのジーを分割して持ち合う事があります。 こちらもそのような経緯で持たれてきた一点です。

こちらは瑪瑙や瑠璃とは異なり、ロジン(天然樹脂)にチベット薬(漢方の様なもの)や五金(一般に金・銀・銅・鉄・錫)など護身用の材料を混ぜて造られたジービーズです。

中国明代の鼻煙壺(ビエンコ)に用いられる、北京料器という技法を元に、19世紀初頭から20世紀半ばに造られたヴィンテージ(アンティーク)のジービーズです。 
料器天珠や古瑠璃天珠と訳されることもあります。

また最近になって、チベットのラサでもこの技法が復活し、同様のジービーズが造られています。

このジーは、初期の頃(19世紀)に造られた、アンティークのジービーズで、1人のカムパ(べユル)女性からまとめて譲ってもらった、石やビーズたちの中の一つです。

譲ってもらった、その殆どはその母、祖母からのものとの事で、ロサル(チベット新年)明けということもあり、譲ったお金でカターやタルチョ(祈祷旗)を買って、地元の寺院(ゴンパ)やラマに奉納・布施すると言ってました。

色合い、状態とも申し分ない希少な伝世の一点です。


長さ・・・・約19mm            東チベット(カム・ベユル)
                       19世紀 (100〜200年ほど前)    

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